総目次

日本の水産業とインドネシア

2022-4-13 追記

1)技能実習生受け入れ状況・国籍別割合

令和3年7月 水産資料 「漁業生産を支える人材確保」から抜粋させて頂きました。
















2)最近(2022-1月-3月)に 発生したインドネシア人乗船の漁船火災事故

a)沖縄タイムス+プラス 沖縄タイムス+プラス ニュース 社会・くらし
乗組員8人全員を救助 近くを通った貨物船が救命いかだから マグロはえ縄漁船の炎上事故 沖縄タイムス+プラス ニュース 乗組員8人全員を救助 近くを通った貨物船が救命いかだから マグロはえ縄漁船の炎上事故 2022年1月21日 14:02

沖縄県那覇空港から南東740キロ付近の海上で21日午前、伊良部鮪船主組合(那覇市)所属のマグロはえ縄漁船「第二十八克丸」(19・89トン、乗組員8人)が炎上した事故で、第11管区海上保安本部は午後0時55分ごろ、付近航行中の貨物船「MOONLIGHT DOLPHIN」 が救命いかだにいた乗組員8人全員を救助したと発表した。

b)種子島沖で漁船火災 4人救助、4人不明 高知のマグロはえ縄船

種子島沖で黒煙を上げ炎上する第51勇仁丸=21日午後(第10管区海上保安本部提供)
3月21日午前7時25分ごろ、種子島南東約185キロの海上で、付近を航行中のコンテナ船から「火災船を確認した」との情報が米国海上保安機関を通じ、第10管区海上保安本部に入った。10管によると、午後1時50分現在、乗組員8人のうち、4人が救助され、4人が行方不明。



10管によると、火災が起きたのは高知県須崎市の会社所有のマグロはえ縄漁船「第51勇仁丸」(19トン)。乗組員8人は日本人2人とインドネシア人6人。救助された4人のうち3人はインドネシア人で意識はある。残る1人の国籍は分かっておらず、約7時間後に鹿児島市の病院で死亡した。

 救助されたインドネシア人は10管の聴取に「21日早朝、エンジンルームの方から爆発音が聞こえ、船室で休憩していたインドネシア人全員が海に飛び込んだ」と話している。日本人2人の状況は分かっていない。漁船は20日、インドネシアに向け和歌山県を出港したという。

3)参考 19トン 鮪はえ縄漁船とは

馬詰造船所製19トンまぐろはえ縄漁船デッキ廻り~厨房の様子

https://www.youtube.com/watch?v=q8_VUJZYfhA

長島造船 19トン 鮪はえ縄漁船 デッキとトモの厨房・ハウス内の様子 7,095 回視聴2021/07/29

https://www.youtube.com/watch?v=G7yB8_u8FqQ

昭和40年ごろまで赤道付近まで行くマグロはえ縄漁船は小さくても39トン型でしたが、FRPの19トン型を造りだして、入れ替わりがすすみました。 造船所もあの手この手の売り込みを図り、それまで中・大型のマグロ漁船乗組員がFRP19トン型を手に入れてマグロ漁業に参入しました。 この傾向は時代の流れと言えるかも知れませんが、実は安全性とか乗船船員の生活環境という視点でいえば時代に逆行していたということです。 日本人の国民性と言えるかも知れませんが、日本の漁業はどうしても操業の効率化だけ考えて、船員の安全性・快適性ということを無視してしまうようです。

4)佐々木貴文著「東シナ海 漁民達の国境紛争」 を読んで

食料供給産業は国家にとって必須産業
東シナ海権益の奪い合い
「日本人漁船海技士」 の不足

円安問題
金の切れ目が縁の切れ目

中国は漁船団と海警船、海軍の三点セットで権益の確保に挑んでいる。
日本は水産物輸出国からアメリカと並ぶ世界最大級の水産物輸入国に成り下がった。
輸入の増加は、価格競争を仕掛けられる国内漁業者をさらに疲弊させている。

世界中で「国家と漁業」、そして「主権と漁業」とが極めて密接な関係になっている。本書の終章は「日本漁業国有化論」である。漁業は「第三の海軍」として機能する宿命を背負っている。漁獲枠の配分、削減を巡る話し合いの場は漁獲実績や発言力が重視される、政治決戦の場となっている。すでに中国漁船は中国共産党の手足となることを「宿命」づけられている。

漁業は国家を後ろ盾とする必要があり、国家もまた漁業と二人三脚で海外権益を確保しようとしてきた。日本人による日本人のための食料供給を続ける”覚悟”を問う踏み絵である。日本はアメリカと並ぶ世界最大級の水産物輸入国に成り下がった。最大の輸入相手国は中国である。水産物輸入総額の18.1%を占める3150億円が中国に支払われている。最大品目はイカで、 例年300億円、カツオ、マグロで250億円分を輸入。台湾のサンマ船やイカ釣り船は豪華客船かと見まがうほど立派で大きい。これも中国の加工場を経由して日本へ入る。

5) Diskusi daring

1)佐々木貴文先生の指摘の通り、漁船団と海警船、海軍が一体となった中国や台湾と対抗して行くためには、日本の水産業はもっと国のバックアップが必要と思います。 戦争が始まれば中国から魚は入ってこない。また漁船は海軍への協力も求められる筈です。であれば漁船建造費の大幅な助成は絶対に必要と思います。 いまロシアのウクライナへの侵攻のなか、危険な中国、ロシアと接する日本は漁業への支援を痛切に感じます。 これからの水産業をどうするか考えるいいタイミングと思います。

2) 4月12日に放映された100カメ初の屋外ロケ「カツオ漁船」カツオの一本釣り漁船。ここにもインドネシアの技能実習生が7人乗っていたが、彼らの悩みは昨今の円安のようです。郷里に仕送りする金額が急に落ち込んでいるようです。日本で働く魅力が無くなってきたとしたら大変な事態です。

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